現代人すべてが「プラーク」を予防したいと考えているかもしれません
4月4日
これまで以下をお読みになった方々は、
- ポキポキ音を鳴らす施術「スラス法」は警告されています
- 30代の若い世代でも動脈硬化の危険が指摘されています
- 30代で動脈硬化が急速に進行する主な理由
- ご質問① 健診で異常値が付きましたが、数年放置しています。
- ご質問② 中性脂肪と コレステロールはどちらがより注意なの?動脈硬化の原因になりやすいの?
"プラーク形成"を効果的に予防したいと切実に願うかもしれません。
しかしながら、予防法について確実で有効な方法を言及するのは難しいと言えます。たとえば、中性脂肪やコレステロール値が基準を超えてしまった場合、一般的に、薬剤が一番目の選択肢として挙げられます。非薬剤での方法は、その選択肢を慎重に考える必要があります。
まずは、プラーク形成予防の一般論を示し、最後にEKOフィジカルがもたらす理想を語っています。
プラーク形成の予防
プラーク形成を予防するためには、以下の対策が一般的に言われています:
- LDLコレステロールと中性脂肪の管理
- 異常値を超えた場合第1選択は薬剤の服用(保険診療)
- 高血圧の管理
- 糖尿病のコントロール
- 禁煙
- 適度な運動と健康的な食生活
「これらの生活習慣の改善と適切な医療管理により、プラークの形成を抑制し、動脈硬化の進行を遅らせることが可能」とよく書いてあります。
ですが、ここで疑問に思うのは「適度な運動とは?」にお答えしたのがEKOフィジカルです。
大学院生時代に参加した同僚の研究結果
柔軟性と血管内皮機能が改善され、動脈スティフネスも改善されることが示されました。
この研究結果からはストレッチ、つまり柔軟体操は血管の機能を良くする可能性が示唆されました。血管の健康や動脈の硬さが改善され、動脈硬化の進行を抑える可能性があります。
動脈硬化への影響
- ただし、動脈硬化の進行抑制に関する主張は、直接的な証拠は限られています。
- 研究では動脈スティフネスの改善が示されており、これは動脈の柔軟性向上を示唆しています。
- 血管内皮機能の改善も確認されており、これは動脈硬化予防に関連する可能性があります。
- ただし、動脈硬化の進行抑制については、さらなる長期的な研究が必要です。
裏話ですが、著者は他のテーマを証明したかったのです。
ですが、医学研究界ではよくある、リソース不足で、惜しくも証明はできませんでした。しかし、私の個人的な見解では、血管を優しくケアすること、特にストレッチがプラーク形成の予防に重要と思います。
EKOフィジカルでは、初期段階でストレッチを重視したプログラムを提供しています。
このストレッチ法は関節や筋肉に良い影響があると広く知られていますが、これらの研究結果を踏まえ、血管にも良い影響も考慮に入れています。
ただし、ストレッチングの血管機能への長期的な効果については、さらなる研究が必要です。
EKOフィジカルのプログラムは、現在の科学的知見に基づいていますが、継続的に新しい研究結果を取り入れ、プログラムの改善を行っています。
新野弘美氏の研究に関する文献として、以下の情報があります。
スタティック・ストレッチングの継続施行が血管新生に及ぼす影響
新野弘美氏が行った研究では、スタティック・ストレッチングが血管内皮機能や動脈スティフネスに与える影響を検討しています。6ヶ月間のストレッチング介入により、柔軟性と血管内皮機能が改善され、動脈スティフネスも改善されることが示されました。ただし、血管新生に影響する血液性状には統計的な変化は見られませんでした。
「バスキュラー・ストレッチ」についての講演
新野弘美氏は、「筋も血管も若返り『バスキュラー・ストレッチ』」というテーマで講演を行っています。この講演では、ストレッチングが筋や関節を伸ばすだけでなく、血管にも影響を与え、抗動脈硬化の効果が期待できることが述べられています。ストレッチングによる機械的な刺激が血管内皮細胞を活性化し、一酸化窒素(NO)の分泌を促進して血管を柔らかくする効果があるとされています。