30代で動脈硬化が急速に進行する主な理由
1月17日
動脈硬化は、痛くも痒くもないため、自覚することが非常に難しい病気です。
静かに進行し続け、ある日突然、脳梗塞や心筋梗塞といった深刻な症状が現れたときに初めて、その存在が明らかになるのです。
このように静かに進行する動脈硬化は、特に30代で急速に進行する主な理由がいくつか存在しています。
その理由について詳しく見ていきましょう。
生活習慣の変化:
30代になると仕事や家庭の責任が増え、食生活の乱れや運動不足になりやすくなります。欧米化した食生活や脂っこい食事の増加も動脈硬化を促進します。
ストレスの蓄積:
仕事や人間関係などによる慢性的なストレスが増加し、これが動脈硬化を進行させる要因となります。
危険因子の重複:
高血圧、脂質異常症、喫煙、肥満、糖尿病などの動脈硬化の危険因子が30代で重なりやすくなります。
長期的な影響の顕在化:
20代までの生活習慣の影響が30代になって現れ始めます。動脈の内側の壁に脂肪分が沈着する状態(脂肪班)は20~30代から見られ始めます。
加齢による影響:
30歳ごろになると、誰が見ても「動脈硬化」といえる血管の異状が認められるようになります。
運動不足:
30代は仕事や家庭の都合で運動する時間が減少しがちです。これが動脈硬化を進行させる一因となります。
自覚症状の欠如:
動脈硬化は自覚症状がないまま進行するため、30代の人々が気づかないうちに進行していることがあります。
これらの要因が複合的に作用し、30代で動脈硬化が急速に進行する可能性が高まります。
そのため、30代からの生活習慣の改善や定期的な健康チェックが極めて重要であると言えます。当院では直接の血液検査は実施しておりませんが、他院で実施された血液検査の結果をお持ちいただくことで、専門的に詳細に読み解くことが可能です。どうぞお気軽にご相談いただければと思います。